ADHDと診断されてストラテラを服用した方のお話に出会うことができました。原文のままを紹介したいと思います。
ADHDと診断されて2週間ほどが経ちました。
僕のADHDについて軽く説明しておくと、多動優位で不注意はほとんどない感じです。ただ衝動的な行動があり、用もないのにホテルに泊まったり、突然家を飛び出したりみたいなことがありました。頭の中も常に多動な感じで、タスクの管理が絶望的にできなくて、過集中もひどくて疲れやすい体質です。診断と同時にADHDの症状を抑えるストラテラという薬を飲み始めたのですが、服薬し始めて一週間でギブアップしました。医者からは副作用がキツいかもという話は聞いていて、それを覚悟の上で飲み始めたのですが、本当につらかった・・・。
飲み始めたときからの動悸が辛い
<ひどい動悸>
飲み始めて最初に感じた違和感が動悸でした。最初はそこまで辛くは感じなかったのですが、日が経つにつれてどんどんひどくなっていきました。2日か3日我慢すれば収まるだろうと思って頑張って服薬していたのですが結局断薬するまで全く改善されませんでした。少し外を歩くだけで動悸がひどくなり、道端で思わず座り込んでしまうことがありました。
聴覚過敏の悪化
<隣の部屋の物音が全部聞こえてしまう聴覚過敏>
もう一つ挙げられるのが聴覚過敏の悪化です。これが断薬する一番の決め手になりました。というのも発達障害特有の聴覚過敏はストラテラを飲めば改善するということを聞いていたのに、逆に服薬することで聴覚過敏が悪化してしまったのです。どのくらい悪化したかというと、鉄筋コンクリートのマンションに住んでいるのに、隣の部屋の物音が全部聞こえてしまい、どんな生活かが想像できるくらいです。僕が住んでいるところはそこまで壁は薄くないので、明らかに薬の影響でした。ただでさえ副作用がキツくて起き上がれないのに、聴覚過敏まで悪化してしまうと逃げ場が無くて辛かったです。
食欲が皆無に
<食べ物じゃない何かに見えて食欲が皆無>
これも飲む前からある程度話には聞いていたのですが、食欲がほぼ無くなりました。ストラテラを飲んでいる間は一日一食みたいな生活が続いていました。本当に何も食べる気が起きなくて、お腹が空いているはずなのに食べ物を見ても全く食べたいと思えないのです。まるで食べ物が「食べ物じゃない何か」に見えていました。元々僕はそこまで食べる人間じゃないし、食欲が抑えられないという悩みもなかったので本当に辛かったです。服薬していた一週間でかなり痩せてしまいました。
生きている実感が湧かない
<無くなった生きている実感>
ここまで色々と副作用を書いてみましたが、これらをまとめていうなら生きている実感が無くなったということです。何か美味しいものを食べて喜んだり、外に出てお散歩したりみたいなことがなにも楽しめなくなってしまいました。薬を飲んでいる間はずっとベッドで寝たきりみたいな生活で、これを一生続けるのも無理だしとてもじゃないけど服薬しながら働くなんて在宅勤務でも無理です。ストラテラを飲んで救われたみたいな話をネット上では見ることが多かったので、少し期待はしていたのですが、僕の場合は体に合わなくて逆に生きるのが辛くなってしまいました。ただ断薬しても向精神薬にありがちな離脱症状がなかったのが唯一の救いでした。
終 わ り に
僕の体を使った人体実験は失敗に終わりました。主治医はコンサータは処方しない方針なので、他の薬を試すならインチュニブくらいでしょうか・・・。ADHDの薬って薬価も高いですし副作用もキツいので、一生飲み続けるというのもなかなか勇気がいることだと思います。僕は一週間飲んだだけですが、寿命が縮まった感じがすごくありました。そんな僕のストラテラの服薬記でした。
2020.06.04
この方は一週間という短い期間で断薬されたので、離脱症状が現れなかったのだと思います。我慢して長期間服用し続けていたらもっとひどい副作用に悩まされることになっていたでしょう。
長期間、副作用に悩まされることにより減薬または断薬をしようとした時、ご自分だけの判断で行うことは大変危険です。必ず、医師に相談されることをお勧めします。相談した時、さらに薬を変えたり増薬しようとする医師はお勧めできません。減薬から断薬を適切に指導してくれる医師をお勧めします。 |
ご自分が服用している薬がどんな薬なのか、ネットでも調べることができます。例えば「医療用医薬品ストラテラ」と入力すると、「医療用医薬品:ストラテラ-KEGG」が表示されます。その項目をクリックすると見ることができます。そこには、重要な基本的注意や重大な副作用が書かれています。 |